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副作用を報告せず ノバ社に業務改善命令

2014年8月1日 1:33
副作用を報告せず ノバ社に業務改善命令

 厚生労働省は、白血病治療薬による重い副作用を国に報告していなかったなどとして、大手製薬会社・ノバルティスファーマに業務改善命令を出した。

 厚労省によると、ノバルティス社は2種類の白血病の治療薬、グリベック錠、タシグナカプセルによる重い副作用、計21件を1年以上、国に報告していなかった。

 厚労省は薬事法の報告義務違反にあたるなどとして、先月31日、ノバルティス社に業務改善命令を出し、改善計画を1か月以内に提出するよう求めた。報告義務違反での業務改善命令は初めて。

 厚労省は、これらの副作用情報はノバルティス社の営業担当者が、中立であるべき医薬品の臨床研究などに、不適切な形で関わる中で得たものだとした上で、「どのような形で得たにせよ、副作用情報は社内で共有し、国に報告すべき」として、処分を決めたという。