台風１１号による大雨で浸水の被害が出た徳島県阿南市加茂谷地区では、１１日朝から本格的な復旧作業が始まっている。

　阿南市加茂谷地区では、那賀川の増水で、あたり一帯が水浸しとなった。１１日朝は加茂谷中学校の教職員や生徒、それにボランティアらが２階部分を水洗いするため泥水につかったカーペットを剥がしたり、本を３階に運び上げたりするなど復旧作業に汗を流した。避難所にもなっている加茂谷中学校は１０日、１階のピロティー部分が完全に水につかり、２階部分も床上３０センチほどまで浸水した。校舎の２階には１世帯４人が避難していた。

　加茂谷中学校・生杉孝晴校長「２階にいたが、だんだん水が来て、３階に避難した」「上（２階）まで水が来るのは想定外のことなので、校舎ができて以来初めて」

　また、中学校付近の民家も床上浸水の被害が出ており、住民らは後片付けに追われている。