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下村文科相「学力テスト公表は遺憾」

2014年9月5日 23:18
下村文科相「学力テスト公表は遺憾」

 全国学力テストの市や町ごとの結果を、静岡県の川勝知事が独自の判断で公表したことについて、下村文部科学相は5日、「遺憾」と述べた。また、同意なく公表された市や町からも様々な反応が出ている。

 「まずこれは教育委員会が判断すべきで、知事の権限ではない」-下村文科相は5日朝の会見でこう述べ、知事の対応に不快感を示した。学力テストの公表について、文科省の実施要領では「県教委」が市や町の教育委員会の同意を得た上なら公表できるとなっていた。

 一方、川勝知事は4日、国が都道府県の結果を公表するのと同じと述べた。

 川勝知事「文科省と一緒。(国は)47都道府県の各科目平均正答率を公表する。(県内)35市町が国における都道府県に相当する」

 これに対しても、下村文科相は反論している。

 下村文科相「文科省の結果公表は、あらかじめ実施要領で都道府県ごとに公表すると示していて、それを承知で(調査に)参加してもらっている」

 下村文科相は、分析結果などもあわせて公表していると違いを強調した。また今後、県教委に何らかの指導をすべきかや再発防止策を検討すると話している。

 これに対し、川勝知事はこう反論した。

 川勝知事「県教委、市教委の同意なしに文科省が勝手に全国の平均点を公表する。脱法、違法、権力者の言葉遣いで継続性、安定性のない法律はおかしい」