北朝鮮に拉致された疑いを否定できないいわゆる「特定失踪者」の家族が１３日、都内で山谷拉致問題担当相と就任後初めて面会し、すべての被害者を取り返してほしいと訴えた。

　山谷拉致相と面会したのは全国から集まった特定失踪者の家族２４人。この中で山谷拉致相は、「完全解決に妥協はありえない。政府認定の拉致被害者だけでなく、すべての被害者を返すのが大原則」と改めて政府のスタンスを説明した。

　特定失踪者　大澤孝司さんの兄・大澤茂樹さん「私ども特定失踪者含め拉致被害者もみんな高齢化している。これ以上待つことはできません」

　今月中にも北朝鮮から行われるとされる拉致被害者らの調査報告を待つ中、家族からは期待と不安、両方の声が聞かれた。