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感染は減少傾向で制限緩和の動きも…医療機関には多くの“後遺症”患者

2022年4月20日 21:27
感染は減少傾向で制限緩和の動きも…医療機関には多くの“後遺症”患者

20日、東京では、新たに6776人の新型コロナウイルスの感染が新たに確認され、感染者の減少傾向が続いています。そのような中、千葉県では対面での学校給食を再開するなど、自治体が独自で制限を緩和する動きも出てきています。一方、医療機関には、新型コロナの後遺症を訴える人が多く訪れているといいます。

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20日、東京では、新たに6776人の新型コロナウイルスの感染が確認され、感染者の減少傾向が続いています。

感染者数が減少傾向にある中、コロナ前の日常を回復させる動きも出てきています。

これまで、利用の停止が相次いでいたトイレのハンドドライヤー。経団連は去年、 企業などに示す感染予防のガイドラインから「利用停止」の記述を削除しましたが、利用を再開しない施設なども多い状況です。

こうした中、羽田空港では新しいハンドドライヤーを約200台、設置しました。今回、羽田空港に大量導入された製品には進化した特徴があります。手を入れる部分に空気の膜を作ることで、水滴の吹き返しを大幅に減らす効果があるといいます。

三菱電機 電材住設スマート計画グループマネージャー・藤井稔さん
「安全・安心に利用者の方に使っていただけるように、空気をきれいにする機能とか、風の吹き返しを減らすとか、そういった所に配慮して(開発した)」

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緩和の動きは学校でも、見られます。

千葉県は、先週、学校での制限について独自に緩和する方針を決定。

千葉県 熊谷俊人知事(今月14日)
「学校行事や体験学習の機会を奪わないよう、多様な教育活動の実現に一歩踏み出していただきたい」

具体的には、グループ学習や実習などは基本的に実施するほか、卒業式などの式典も保護者等も参加できる形にし、さらに、給食や昼食の際、黙食であれば「対面」も認めるとしています。

千葉県教育庁 保健体育課学校保健・澁谷義範副課長
「できるところから、生徒の多様な教育活動を再開してほしいなというお願いを(市町村などに)している」

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一方、医療機関には、新型コロナの後遺症を訴える人が多く訪れているといいます。

ヒラハタクリニック 平畑光一院長
「1月くらいからオミクロン(拡大の波が)始まっていると思うが、1か月半たった2月中旬くらいから、急激に後遺症の患者さんが増えて」

2年近く、倦怠(けんたい)感や脱毛、体の痛みに悩まされているという30代の男性は…

患者(30代)
「髪の毛が抜けるのが、一番つらいですね。その次に胸の周りの痛み」

平畑院長
「起き上がれない?」

患者(30代)
「もう死ぬかもと思いながら、寝ているような状況」

「倦怠感」や「せき」、頭がぼんやりして記憶力などが低下する「ブレインフォグ」などの症状が報告されているコロナ後遺症。しかし、まだ、解明されていないことが多いといいます。

ヒラハタクリニック 平畑光一院長
「感染防御の手を緩めないように、心がけていただきたい」

厚生労働省も、コロナ後遺症の実態と影響を把握する調査を行っています。

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