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“新年度”行動制限緩和も…都内の小児科で子ども陽性率“倍増”

2022年4月2日 3:23
“新年度”行動制限緩和も…都内の小児科で子ども陽性率“倍増”

新年度を迎えた1日、行動制限の緩和もあり、東京の桜の名所では多くの人が写真を撮るなど、夜桜を楽しんでいました。また、入社式を対面の形で行う企業もありました。一方、都内の小児科では、「子どもの陽性率が50%」と増加しているということです。

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1日午後7時ごろ、東京の桜の名所・目黒川では、たくさんの人が写真を撮るなど夜桜を楽しんでいました。

大学生(21)
「(ここに来るのは)3~4年ぶりとかです」

行動制限の緩和もあってか、にぎわいを見せる中、成人年齢の引き下げで、4月から大人となった18歳と19歳に「決意と実感」を聞きました。

新成人・短大生(19)
「まだ未成年って感じしかしない。20歳超えないと」

新成人・専門学生(19)
「あんまり変わらないじゃないですか。お酒とか飲めないし」

まだ、いまいち実感が湧かない様子でした。それでも、兄からは、成人祝いの“長文LINE”が来たそうです。

新成人・専門学生(19)
「成人になったけど、今までの成人とは全然違うので、(兄から)お酒とかギャンブルとかはよくないよ。『ちゃんとしな』みたいな。マスクしていない人も桜見ていたので、そういうのはよくないと思うので、自分からちゃんと責任もって行動できたらなと」

この新成人は、コロナに対する意識も新たにしていました。

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一方、新年度といえば、入社式です。今年は、「対面の形」をとる企業が多くなりました。

東京・新橋で午後8時半すぎ、新社会人に「実感」を聞きました。

新社会人(23)
「同期と会うのが、これまでオンラインしかなかったので、(入社式で)同期なんだなという実感」

新社会人(22)
「ああ社会人になったんだなと」

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東京都の小池百合子知事は1日午後2時すぎ、従来のオミクロン株よりも感染力が強いとされる「BA.2」への警戒感をあらわにしました。

東京都 小池知事
「年度が変わっても、コロナが消えたわけではない。BA.2への急速な置き換わりが起こっている」

1日、東京都で新たに7982人の新型コロナウイルス感染者が確認されました。前の週の金曜日よりも700人近く増え、高い水準が続いています。また、新たに9人の死亡が確認されました。

こうした中、東京都内の小児科では「子どもの陽性率が上がっている」ということです。

クリニックばんびぃに 時田章史院長
「(陽性率が)50%ぐらいで、陽性になる方が増えてきている」

この小児科では、3月中旬に20~30%まで下がっていたという陽性率は、この1週間で約50%と倍に増加したということです。

その要因について、時田院長は、「感染対策の緩み。特にお子さんたちは、発熱が1日2日で良くなって、どうしても外に出てしまう場合がある。(春休みに入り)ご家族でレジャー楽しむ機会が増えている。(行った先で)密になったり、感染対策を十分に行わないことが一番問題」と指摘していました。

(4月1日『news zero』より)