去年のエイズ発症 ここ20年で最少
去年1年間でエイズを発症した人の数は、ここ20年で最も少なかったことが分かりました。厚生労働省は保健所での検査数も減少しているとして、新型コロナウイルスの影響を受けている可能性があるとしています。
厚生労働省のエイズ動向委員会によりますと、去年1年間で新たにエイズを発症した人の数は306人で、2020年より39人減り、ここ20年で最も少なかったということです。
また、去年、新たにHIVへの感染が報告された人は717人で、2020年より33人減り、例年に比べ少なかったとしています。
ただ、保健所などでのHIVの抗体検査件数が5万8172件と過去20年で最も少なく、委員会では「新型コロナウイルスの影響で検査機会が減少し、無症状の感染者を十分に把握できていない可能性がある」として、保健所などでの無料・匿名検査の利用を呼びかけています。