都モニタリング会議 重症患者増加へ強い危機感示す
東京都は、新型コロナの感染状況を分析するモニタリング会議を開き、専門家は、重症患者のさらなる増加への強い危機感を示しました。
東京都医師会・猪口正孝副会長「通常の医療も含めた医療提供体制がひっ迫している。重症患者数は新規陽性者数よりも遅れて増加し、その影響が長引くことに警戒する必要があります」
東京都内の感染者数の7日間平均は、16日時点でおよそ1万4564人となり、前週から2割ほど減少しました。
専門家は、「連休による検査数の減少や報告の遅延などの影響を受けた可能性がある」と説明し、依然、危機的な感染状況が続いているとしました。
一方、都の従来基準の重症患者数は前週から4割近く増え、16日時点で81人となりました。
専門家は、「重症患者数は新規感染者より遅れて増加する」として、重症化しやすい高齢者の感染や重症化を防ぐなどの対応の強化が必要としました。
また、オミクロン株のうち新たな種類、BA2について都内でこれまでに7件確認され、うち2件は海外リンクがなく市中感染とみられるということです。
都は、BA2の疑いをいち早く把握するため、先月末の検体から独自の変異株PCR検査を開始し、すでにBA2疑いが1件検出されたということです。