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台風19号 沖縄地方・奄美地方で猛烈な風

2014年10月11日 22:42

 気象庁によると、大型で非常に強い台風第19号は、沖縄本島地方にかなり接近してきており、沖縄地方と奄美地方では、猛烈な風が吹き、海上では猛烈なしけとなっている。暴風、高波、高潮、土砂災害、低地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。

<気象庁の発表内容は以下のとおり>

[台風の現況と予想]
 大型で非常に強い台風第19号は、11日21時には那覇市の東南東約70キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルで、中心から半径280キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
 台風第19号は非常に強い勢力のまま、12日午前中にかけて沖縄地方や奄美地方に接近し、沖縄本島地方には12日未明から明け方にかけてかなり接近する見込みです。その後進路を東寄りにかえて、13日は強い勢力で九州南部に接近し、14日にかけて速度を上げ、西日本と東日本、東北地方に接近し、上陸するおそれもあります。

[防災事項]
<暴風・高波>
 沖縄地方と奄美地方は、一部が暴風域に入っており、猛烈な風が吹いています。沖縄本島地方を中心に、台風の接近とともに風は更に強まり、12日にかけて長時間にわたり猛烈な風が吹き続ける見込みです。海上でも12日にかけて、うねりを伴い猛烈なしけが続くでしょう。
 九州南部では、海上を中心に非常に強い風が吹いており、海上では大しけとなっています。12日夜に一部が暴風域に入る見込みで、12日明け方から猛烈なしけとなる見込みです。
 また、九州北部地方や四国地方でも12日昼前から大しけとなるでしょう


12日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は
 沖縄地方  45メートル(65メートル)
 奄美地方  35メートル(50メートル)
 九州南部  25メートル(35メートル)
12日にかけて予想される波の高さは
 沖縄地方、奄美地方  13メートル
 九州南部       10メートル
 九州北部地方、四国地方 6メートル
の見込みです。

 暴風、高波に厳重に警戒してください。
 また、近畿地方から東日本にかけての太平洋側でも、12日にかけて次第にうねりが高くなり、うねりを伴った高波に注意してください。

<大雨・雷・突風>
 沖縄地方では、非常に激しい雨が降っています。沖縄本島地方では、11日22時までの24時間雨量が400ミリを超えたところがあり、土砂災害の危険度が高まっている地域があります。
 沖縄地方と奄美地方では、これから12日明け方にかけては、1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれもあります。
 九州南部と九州北部地方では12日午後には、四国地方や近畿地方、中国地方、東日本では13日には、非常に激しい雨が降り始め、大雨となるおそれがあります。

 12日24時までの24時間に予想される雨量は、多いところで
  奄美地方        350ミリ
  沖縄地方        300ミリ
  九州南部        250ミリ
 その後13日24時までの24時間に予想される雨量は、多いところで
  九州南部、四国地方   300から500ミリ
  九州北部地方、近畿地方 300から400ミリ
  東海地方        200から300ミリ
  中国地方、関東甲信地方 100から200ミリ
  北陸地方        100から150ミリ
の見込みです。

 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水やはん濫に厳重に警戒してください。

 また、沖縄地方と九州南部・奄美地方では、12日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

<高潮>
 大潮の時期と台風の接近が重なるため、沖縄地方、九州南部・奄美地方では高潮が発生するおそれがあります。高潮による浸水や冠水に注意・警戒してください。特に、台風がかなり接近する沖縄本島地方では、高潮に厳重に警戒をしてください。

[補足事項]
 今後の台風情報や、地元気象台が発表する警報、注意報、気象情報に留意してください。次の「台風第19号に関する情報(総合情報)」は12日5時頃に発表する予定です。

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