文科省審議会答申「幸福の科学大学」不認可
文科省の審議会は29日、来年4月の開設を申請していた「幸福の科学大学」について、不認可とする答申を下村文科相に提出した。
答申は、「幸福の科学大学」では宗教法人「幸福の科学」の設立者が、様々な人の守護霊の言葉を伝える「霊言」を扱ったものが必修科目のベースになっていると指摘している。これについて審議会は、「科学的合理性が立証できていない『霊言』を教育の根底に据えることは、学校教育法の『学術の中心』としての大学の目的を達成できるものとは認められない」などとして、開設は認められないとの判定を下した。また、審議会の委員に対し、認可の強要を意図すると思われるような不適切な行為があったと下村文科相に報告した。
文科省では今後、対応を検討するとしていて、最長で5年程度、大学新設を認可しない可能性があるという。学校法人幸福の科学学園は、「詳細を確認した上で、今後の対応を検討いたします」とコメントしている。