笹子トンネル事故から2年 遺族が黙とう
山梨県の中央自動車道・笹子トンネルで起きた天井板崩落事故から2年目を迎えた2日、被害者の遺族が事故現場を訪れ、黙とうをささげた。
事故は、2012年12月2日、山梨県の中央道上り・笹子トンネルの天井板が崩れ落ち、男女9人が死亡したもの。事故から丸2年がたった2日、遺族らは初めてバスでトンネルの中の事故現場を訪れた。そして事故が発生した午前8時3分に合わせて黙とうをささげ、花を供えた。
この後に山梨県都留市で行われた追悼慰霊式典では、中日本高速道路の宮池克人社長が「事故を風化させず安全を何より優先し、全社一丸となって取り組んでいく」などと述べた後、遺族らに改めて謝罪した。
一方、遺族側は「事故の本質を正しく認識してほしい」と述べ、中日本高速道路が裁判で否定している事故の過失責任を認めるよう求めた。