震災払拭へ 子供たちが世界記録に挑戦
東日本大震災の影響が今なお残る茨城県潮来市の日の出地区で11月13日、子どもたちに震災のイメージを払拭(ふっしょく)してもらおうと、ある世界記録に挑戦した。
茨城県潮来市日の出地区で、「5分間でどれだけの紙飛行機を折ることができるか」というギネス世界記録への挑戦が行われた。日の出地区の小中学校に通う子供たちと保護者ら763人が世界一を目指した。
2011年の東日本大震災で潮来市は震度6弱を観測。約200ヘクタールの日の出地区は全体で液状化現象が起きた。潮来市では早くから液状化対策工事に着手。日の出地区全体で今も復興に向け工事が進められている。
潮来市立日の出小学校PTA会長・阿部慶介さん「子どもたちにも地震のイメージが根強く残っているので、切り替えてもらおうと」
今も残る震災の影響。遊ぶ場所が減ってしまった子供たちに「がんばって協力すれば世界一にもなれる」ということを体験してほしいとPTAが呼びかけ実現した。
これまでの記録は去年イタリア・ミラノで達成された2401機だった。今回、大幅に上回る4880機が完成。見事、ギネス世界記録に認定された。
参加した小学生「いっぱい折れて楽しかった」「記録を超せてうれしかった」
挑戦の締めくくりは「紙飛行機飛ばし」だった。合図をきっかけに夢や希望が記された紙飛行機が宙を舞った。