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文科省有識者会議「遠隔教育」導入を了承

2014年12月8日 21:40

 文部科学省の有識者会議は8日、教員が足りない遠隔地の高校に、インターネットなどを使って授業を配信する「遠隔教育」の導入を了承した。

 遠隔教育とは、インターネットなどを通じて、離れた場所にいる教員から授業を受けられるもので、全日制・定時制の高校においては特例措置を除き、原則、認められていない。しかし、少子高齢化に伴い、特に教員が十分に確保できない離島や過疎地などでも、多様で高度な教育を受けることができるようになるとして、文部科学省の有識者会議は8日、遠隔教育の導入を了承した。

 導入に際しては、モニターなどを通してでも教師と生徒が触れあえるよう、一定時間、対面授業を行うなどの要件が求められる。また、育児や介護などの理由で、学校で教えることができない教員も必要な手続きをした上で、自宅などから離島などに対し、授業を行うことも認める。

 文部科学省では法改正をした上で、来年4月からの導入を目指す。