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活火山の吾妻山 噴火警戒レベル引き上げ

2014年12月12日 16:56
活火山の吾妻山 噴火警戒レベル引き上げ

 福島と山形県にまたがる活火山の吾妻山で小規模な噴火が起こる可能性があるとして、仙台管区気象台は噴火警戒レベルを引き上げて火口から約500メートルの範囲で、噴石に警戒するように呼びかけている。

 吾妻山では今年10月以降、火山性地震がやや多い状態が続いている。火山性地震の回数は10月は91回、11月は130回、今月は12日午後1時までに161回を数えている。

 さらに12日午前6時21分頃には、地下のマグマや火山ガスの動きを示す火山性微動が約35分間にわたって観測された。また同時に、山の傾きを示す傾斜計のデータにも変化があったという。

 こうした事から仙台管区気象台は吾妻山の大穴火口で今後、小規模な噴火が起こる可能性があるとして、火口周辺警報を発表し、5段階の噴火警戒レベルを一番下のレベル1から火口周辺で警戒が必要なレベル2に引き上げた。

 火口から約500メートルの範囲では、小規模な噴火に伴う噴石の飛散に警戒するとともに、火山ガスなどにも注意するように呼びかけている。