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記録的大雪で死者 16日は東京も雪の恐れ

2014年12月15日 23:43
記録的大雪で死者 16日は東京も雪の恐れ

 都心では15日朝、この冬一番の寒さを記録し、日本海側では各地で週末から記録的な大雪となっている。ZEROは15日、積雪日本一の町を取材した。16日も全国的に大荒れの予想で、東京でも雪が降る恐れがある。

 15日、ZEROは、積雪が全国1位となった新潟県津南町へ。町には、いたるところに大量の雪が積もっていた。道路脇に積まれた雪の高さを測ってみると、約180センチ。15日、津南町では最大で積雪190センチを記録(15日正午)。12月の中旬としては、最も多い積雪となった。

 例年より早い大雪に、町の人は…。

 住民「12月中にこれだけ降るのは初めてですね」「あんまり初雪から短い期間で、これだけ積もるのはすごい」「(車の)ワイパーが1本折れました。こんなの初めてですよ」

 屋根からの落雪で、車のワイパーが折れたという人もいた。

 日本海側を中心に各地で降った激しい雪。寒波の影響で、12月としては記録的な豪雪となった。

 週末から続く大雪で、82センチの積雪(平年の約4.6倍)となった青森市。住民は15日朝も、雪かきに追われていた。

 地元の住民「本当に困りますよね。今年、早くって」

 雪が最も多く降る2月中旬並の積雪に除雪が集中したため、側溝が雪で詰まり、道路が冠水する被害も見られた。

 大雪の影響は、交通機関にも。

 14日、北陸本線で停電が発生し、金沢行きの特急が途中駅で停車。後続の列車3本も停車し、約1350人の乗客が列車の中で一夜を明かした。

 車内では、弁当や飲み物などが配られたが、乗客には疲れの色が見られた。

 列車で一夜を明かした人「車内は暖かかったので良かったんですけど、狭いですし、慣れてないので大変でした」

 大雪による死傷者も出た。長野県飯山市で、除雪機を使っていた85歳の男性が、庭先の池に転落。除雪機の下敷きになり、死亡した。

 さらに新潟県魚沼市では、自宅の雪下ろし中に屋根から転落する事故が2件発生。横山喜八さん(83)が死亡し、星野修三さん(66)が意識不明の重体に。

 週末から大雪をもたらしている強力な寒気。14日夜には、東京都心にも平年より20日も早い初雪をもたらした。

 関東各地で今季1番の冷え込みとなった15日朝は、初氷も観測した。

 各地で大雪を降らせた強い寒気は一旦おさまるものの、16日は“爆弾低気圧”と呼ばれる急速に発達した低気圧が近づくため、全国的に暴風や高波に厳重な警戒が必要だという。

 さらに、関東の平野部では、雪がちらつく可能性がある。17日(水)以降は再び強い寒気が入り込むため、雪に対する警戒が必要だ。