臓器移植 患者の優先順位を間違う
日本臓器移植ネットワークは、先月、脳死の男性が提供した腎臓について、優先順位が高い患者に連絡をせず、別の患者に移植されたと発表した。
移植ネットワークによると先月14日、30代の男性が脳死と判定され、臓器が提供された。その際に、腎臓の移植を受ける優先順位が高い患者に対して担当者が連絡をせず、別の人に移植が行われたという。
ミスの原因は、この患者が、腎臓とすい臓の同時移植を希望していたが、腎臓のみの場合でも希望するか意思確認するべきところ、担当者の認識不足から連絡されなかったという。
腎臓移植が始まった後にミスに気付き、この患者にすぐに連絡したが、体調不良により移植が間に合う時点だったとしても手術を辞退していたという。
優先順位の高い人に連絡されなかったケースは初めてだということで、移植ネットワークは、各臓器の担当者の連携強化などをすすめ、再発防止に取り組むという。