日本列島を襲っている爆弾低気圧は四国にも強風と大雪をもたらし、旬を迎えた愛媛県のみかんにも被害が出ている。

　全国有数のみかんの産地である愛媛県八幡浜市の選果場に次々と運ばれてくるのは、製品にならなかった加工用のみかんだ。八幡浜市では、今月上旬のみぞれや雪で、みかんに傷やヤケドが出来た。

　さらに追い打ちをかけたのが１７日の大雪で、あるみかん農園には、まだ収穫できていないみかんが木になったまま残っていた。雪や寒波の影響で、みかんの収穫は１０日遅れているという。ＪＡにしうわでは、今月に入ってからの寒波の影響で出荷量が少なくとも１割程度減少するのではないかとみている。

　夏場に降水量が多いなどの「異常気象」に見舞われた今シーズンのみかん。秋口の天候回復により、価格・味ともに順調な滑り出しを見せていただけに、またも襲った寒波の影響が農家の不安を高めている。