国会 9月下旬まで会期延長へ
政府・与党は今の国会の会期を9月下旬まで延長する方針を固め、22日夜、国会で議決される見通し。国会記者会館から菅原薫記者が中継。
戦後70年談話を出すことなどをにらみ、お盆前までに国会を閉じたかった首相官邸だが、最終的には安全保障関連法案を確実に成立させられるだけの延長幅の確保を優先した格好。9月下旬までという延長幅だが、通常国会の会期延長は鈴木善幸内閣の94日間が過去最長で、今回、仮に9月26日まで延長すれば、これに並ぶ。
憲法が定めるいわゆる60日ルール、参議院に送られた法案が60日以内に議決されない場合、衆議院は3分の2以上の賛成で再可決できるという規定を視野に入れ、安保関連法案を確実に成立させられるだけの日数を確保するべきと判断したもの。
一方、民主党の枝野幹事長は「いったん(国会を)閉じて、もう一度冷静に頭を冷やして出し直すべき」と述べ、会期を延長せず、法案は廃案にするべきと主張した。国会では22日夜、本会議が開かれ、会期延長が議決される。
一方、安保関連法案を審議する特別委員会では、憲法学者ら参考人への質疑が行われている。参考人からは法案について、「憲法の許容範囲内」との意見が出る一方、「憲法違反」との指摘も出ている。