東九州道予定地 ミカン農園で強制撤去
東九州自動車道の建設予定ルートにある福岡県内のミカン農園で県は14日、農園の経営者が設置した小屋などを撤去する行政代執行を行った。
福岡県豊前市の東九州道・建設現場で、14日午前7時前、福岡県やネクスコ西日本の職員約200人がミカン農園に入り行政代執行を告げた。この農園の一部は東九州道の建設ルートにあるが、経営する男性が建設に反対していたため北九州~宮崎で唯一の未開通区間となっていた。県の収用委員会は男性に土地の明け渡しを命じていた。
14日の代執行では男性が設置していたバリケードや小屋が排除され、男性も午前11時ごろに強制的に敷地の外に連れ出された。そして福岡県は行政代執行の開始から約10時間たった14日午後5時過ぎ、「おおむね作業を終えた」と発表した。このあと県が行政代執行の終了宣言をして、ネクスコ西日本に土地が明け渡される。