東九州道建設ルートの農園で行政代執行
東九州自動車道の建設予定ルートにある福岡県内のミカン農園で、県は14日朝から、農園の経営者が設置した小屋などを撤去する行政代執行に踏み切った。
14日午前7時前、福岡県やネクスコ西日本の職員、約200人がミカン農園に入り行政代執行の開始を告げた。この土地の一部は東九州道の建設ルートにあるが、農園を経営する男性が建設に反対し土地の売却を拒否していたため、北九州-宮崎間で唯一の未開通区間となっている。県の収用委員会は今年1月、土地の明け渡しを命じたが、男性はやぐらやバリケードを設置して明け渡しを拒んでいた。
14日午前11時ごろには、男性が強制的に建設予定地の外へと連れ出され、すでに男性がいた小屋は撤去されている。現在、男性の支援者が農園入り口に建てられたやぐらの中にいて、県の職員などによる説得が続いている。