景観条例に違反 京都の雑貨店に行政代執行
京都市東山区の雑貨店が景観を保全する条例に違反して建物の外観を勝手に変更したとして、京都市は10日朝、行政代執行に踏み切った。
行政代執行を受けたのは、京都市東山区にある針金細工の雑貨店「HAPPY BICYCLE」。京都市によると、店がある産寧坂地区は、清水寺などの歴史的な建物が立ち並ぶ「伝統的建造物群保存地区」に指定されていて、建物の外観を変更する際には市長の許可が必要。
しかし、この店は「高塀様式」という本来なら塀があるべきところに勝手にショーウインドーを設置するなどしたため、市は去年7月から撤去するよう命令してきたが、店側が拒否したことから行政代執行に踏み切ったもの。
京都市は「地区全体で景観を守ることが重要で、見逃すことはできない」と話している。