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全国の市長対象に“防災セミナー”

2015年6月10日 21:15
全国の市長対象に“防災セミナー”

 台風シーズンが近づく中、東京・千代田区で10日、全国の市長を対象にした「防災・危機管理セミナー」が開かれ、災害が起きた際、強いリーダーシップの下での「初動対応」の重要性が強調された。

 このセミナーは消防庁が開いたもので、全国の市長が参加した。この中で、防災情報に詳しい東京経済大学の吉井名誉教授が講師を務め、昨年8月に起きた広島市の土砂災害などに触れ、災害が起きた際、強いリーダーシップの下での「初動対応」の重要性を強調した。

 2013年10月、東京・伊豆大島で起きた土砂災害では地元の大島町が避難勧告を出すのが遅れ、結果的に39人の死者・行方不明者が出た。吉井名誉教授は、こうした災害対応について触れ、「空振りは許されるが、見逃しは許されない」として避難勧告や避難指示などの決断を早くするように強く求めた。