“噴火速報”登山者らに通知へ 気象庁
戦後最悪の火山災害となった去年の御嶽山の噴火を受けて、気象庁の検討会は、噴火が発生した事実を噴火後1、2分をメドに「噴火速報」として登山者らに迅速に伝えることを決めた。
これは、18日に開かれた火山噴火予知連絡会の検討会で決まったもの。「噴火速報」は、登山者や旅行者などで火山を訪れる人に対して、噴火があった事実を伝えて命を守るための行動を取れるようにするもので、噴火の発生から1、2分をメドに発表したいとしている。気象庁はこの「噴火速報」をテレビやラジオの他、携帯端末を通じて登山者らに伝えたいとしている。
「噴火速報」を発表するのは、気象庁が24時間態勢で監視を行っている全国の47火山が対象だが、今も噴火が続いている桜島や阿蘇山では、噴火警戒レベルを引き上げる可能性が高いような大きな噴火が起きた場合にのみ発表される。
気象庁は関係機関と調整の上、「噴火速報」を今年の登山シーズンまでに始めたいとしている。