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口永良部島は「マグマ水蒸気噴火」~気象庁

2015年5月31日 1:45
口永良部島は「マグマ水蒸気噴火」~気象庁

 29日、鹿児島県の口永良部島で起きた爆発的な噴火について、気象庁の火山噴火予知連絡会は「マグマ水蒸気噴火」だったとの見解をまとめた。

 気象庁の火山噴火予知連絡会は、火山灰の成分を分析した結果、マグマが地下水に接触して爆発的に噴出する「マグマ水蒸気噴火」が起きたとの見解をまとめた。さらに今回、火山灰や火砕流として地表に出たマグマの量はごくわずかで、地下には依然、大量のマグマが残っているとして、今後も29日以上に爆発力の大きい噴火が起きる恐れがあるとしている。

 一方、火山の専門家は、住民の島外避難が長期化する恐れがあると述べた。

 京都大学・井口正人教授「避難が年単位におよぶことは決して珍しいことでなく、年単位のことは最悪のケースとして考えておく必要がある」

 井口教授は、口永良部島で多くの死者が出た1931年から1933年にかけての噴火活動に似ているとも述べ、活動が長期化する可能性を指摘した。