富山湾で相次いで水揚げされているダイオウイカを地元の水産加工会社が巨大なスルメにし、２２日、試食会が開かれた。

　富山・射水市の「新湊きっときと市場」では、全国から集まった人たちが行列を作った。お目当てはダイオウイカを乾燥させて作ったスルメ。

　午前３時半から並んだ大阪の人「ダイオウイカが好きで、どうしても食べたかった」

　富山湾では、今年に入ってダイオウイカが１２匹確認されている。このうち、新湊漁港で揚がった４匹を、地元の水産加工会社がそれぞれ１０日ほどかけてスルメにした。

　全長６．３メートルあった１匹は展示用に加工され、残る３匹は検査機関で毒性がないことを確認されて、２２日、試食用に炭火で焼かれた。焼き上がったスルメははさみで細かく切られ、集まった約４０００人のうち半数の人が試食できた。

　ダイオウイカのスルメは足の部分は軟らかい一方、胴の部分は歯ごたえがあった。参加者たちは、もらった部位によって塩辛いという人もいれば味がしないという人もいた。それでも、「思っていたよりおいしい」と、普段食べる機会のないスルメの試食に満足しているようだった。