カモシカがビルに迷い込み“大捕物” 富山
国の特別天然記念物・ニホンカモシカが富山市の街なかに姿を見せ、ビルの中へと迷い込んだ。
富山市の市街地では10日夕方から、カモシカを見たという情報が警察に相次いで寄せられた。警察がパトロールを続ける中、カモシカの姿が確認されたのは11日午前10時過ぎ。富山市中心部の電車通り沿いのビルに迷い込んだ。
現場には富山県や富山市の職員も駆けつけ、カモシカが逃げないようシャッターを閉めた。迷い込んだニホンカモシカは、体長1メートルほどのオスだった。県は、カモシカが神通川伝いに下ってきて、市街地に迷い込んだとみている。現場は人通りの多い場所で、思わぬ騒ぎに大勢の人が集まった。
獣医師がビルの階段の踊り場で麻酔の付いた矢を吹き、カモシカが眠ったところで正午ごろ、無事に捕獲され、富山市の山へと放された。
富山市の市街地では今年4月にもニホンカモシカが捕獲され、山に放されたが、その時とは別のカモシカだという。