関東大震災の記録映画見つかる
92年前に起きた関東大震災の当時の様子などを撮影した記録映画が新たに見つかっていたことが分かった。
発見された記録映画は1923年9月1日に起きた関東大震災の被害や復興の様子を撮影したもので、3本で合わせて50分近い映像が収録されている。
この中には当時、千代田区有楽町にあって震災で全焼した旧警視庁の庁舎を建て替えのために爆破する様子や、震災で崩落した神田橋の代わりに設置された仮設の橋を四つんばいになって渡る人々の様子など、これまで知られていなかった映像も含まれている。
これらの記録映画は約1年前に都内の映画会社の倉庫や熊本市の博物館で見つかったもので、当時、震災の義援金を集める目的で全国で上映されていたとみられている。
東京国立近代美術館フィルムセンターの担当者は、「当時の記録映像が断片的ではない形で見つかったことは驚きだ」と話している。