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がん患者に都道府県別傾向 生活習慣影響か

2015年3月26日 15:15
がん患者に都道府県別傾向 生活習慣影響か

 日本人の死因として最も多い「がん」について、「胃がん」など部位ごとに都道府県別の傾向が初めて明らかになった。地域ごとの生活習慣が影響しているとみられる。

 国立がん研究センターによると、2011年、全国で新たに推計で約85万人ががんと診断され、部位ごとの都道府県別の傾向が明らかになった。このうち、胃がんの割合は日本海側で高い傾向がみられ、塩分の摂取量が多いことなど食生活が影響している可能性があるという。また肺がんの割合は北海道や西日本で高い傾向が出ていて、国立がん研究センターは喫煙率が高いことが影響している可能性があるとみている。

 国立がん研究センターは「地域の差を分析し、早期発見や治療など地域ごとのがん対策に役立てたい」と話している。