溶け落ちた核燃料を調査“宇宙線装置”公開
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東京電力・福島第一原発で原子炉内の溶け落ちた核燃料について、宇宙線を使って詳しく調べる装置が27日、公開された。
福島第一原発の1号機から3号機では、事故で核燃料が溶け落ちたが、どこにどれだけあるのか今も分かっていない。27日に公開されたのは、宇宙線の一種である「ミュオン」を使って溶け落ちた核燃料の位置や量を調べる装置。装置の大きさは縦横それぞれ7メートルで、原子炉内の状況を約30センチ間隔で把握でき、ウランや鉄、コンクリートなどの物質を特定できるのが特徴。
福島第一原発では、ミュオンによる溶け落ちた核燃料の測定が先月から1号機ですでに行われていて、本来、核燃料があるはずの原子炉中心部に核燃料がなかったことが確認されている。
27日に公開された装置は2号機を対象としたもので、今後さらに試験を重ね、早ければ今年10月から測定が始まる予定。