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京都・二条城の国宝に“油” 奈良でも被害

2015年4月7日 22:06
京都・二条城の国宝に“油” 奈良でも被害

 京都の世界遺産・二条城(京都市中京区)で、油とみられる液体のシミが見つかっていたことがわかった。被害が相次いでいる奈良県でも7日、新たに神社で同様のシミが見つかり、警察が捜査している。

 二条城によると、今年2月12日、国宝の「二の丸御殿」の拝観通路沿いの敷居や建具など約20か所で、油とみられる液体のシミが見つかった。京都府教育委員会は文化庁に被害を報告したが、研究機関が調査したところ、液体は「機械油の可能性が高い」と判断されたという。

 また、6日までに4つの寺院で、国宝や重要文化財などで同様の被害が確認されていた奈良県でも7日、新たに明日香村の「飛鳥坐(あすかにいます)神社」で、さい銭箱などに油のような液体がかけられているのが見つかった。奈良県警は器物損壊などの疑いで捜査している。