“蔵王山警報”1か月 監視態勢強化を要望
宮城と山形県境にある蔵王山では、小規模な噴火の可能性があるとして気象庁が火口周辺警報を発表してから13日で1か月になる。観光への影響が出ているとして、地元の町長らが13日、国土交通省を訪れ、監視態勢の強化や正確な情報の発信を要望した。
山形県蔵王町の村上町長らは13日午後4時、太田国交相を訪問した。町長らは、蔵王山で火口と想定される御釜の観測を強化するために監視カメラを早期に設置するよう要望した。気象庁は年内に監視カメラの設置を予定しているが、太田国交相は「ただちに観測の充実をやらせてもらう」と回答した。
また、町長らは、火口周辺警報の発表によって観光の目玉である「蔵王エコーライン」の開通が延期されているほか、規制エリア外にある蔵王温泉でも宿泊予約のキャンセルが相次ぐなど、観光への影響が出ているとして、国に対して正確な情報発信を求めた。