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気象庁 蔵王山の火口周辺警報解除へ

2015年6月15日 19:27
気象庁 蔵王山の火口周辺警報解除へ

 全国的に火山活動が活発化する中、火山活動の状況について専門家らが検討を行った。

 15日の開かれた気象庁の火山噴火予知連絡会では、先月末の噴火で噴火警戒レベル導入後、全国で初めて「レベル5」に引き上げられた鹿児島県口永良部島の火山活動を中心に議論が行われた。口永良部島では、15日も噴煙が火口から100メートルまで上がっている。さらに、火山性地震や火山ガスの二酸化硫黄の放出量も多い状態が続いているため、火山噴火予知連では、今後も先月29日の爆発的噴火と同じ程度の噴火が起こる可能性があるとしている。

 一方、4月13日に火口周辺警報が発表されていた宮城・山形県境の蔵王山では、先月中旬以降、火山性地震の回数は少ない状態が続いている。会合では、火山活動は低下しているとの見解が示された。このため、気象庁は16日午前にも火口周辺警報を解除する予定。