宮城と山形県境にある蔵王山に噴火警報解除
16日午前9時0分、仙台管区気象台は宮城と山形県境にある蔵王山の噴火警報解除を発表した。
宮城県の蔵王町、七ヶ宿町、川崎町、山形県の山形市、上山市では特段の警戒が必要なくなる。
仙台管区気象台の発表内容は以下のとおり。
[見出し]
<蔵王山に噴火予報(平常):警報解除を発表>
蔵王山では噴火の兆候は認められなくなりました。
<火口周辺警報(火口周辺危険)から噴火予報(平常)に引下げ>
注:(平常)は(活火山であることに留意)
[防災上の警戒事項]
蔵王山は活火山であることから、想定火口域(馬の背カルデラ)内で噴出現象が突発的に発生する可能性がありますので、周辺では注意が必要です。
登山や観光などで山に入る場合には、活火山であることに留意して、突然の火山活動の活発化に注意して行動してください。
[火山の活動状況等]
蔵王山では、2015年4月に御釜周辺が震源と推定される火山性地震が増加し、火山活動が活発になりましたが、5月下旬以降は地震の少ない状態で経過しています。火山性微動も5月17日を最後に観測されていません。
また、これまでに行った現地調査や上空からの観測等では、御釜周辺と丸山沢噴気地熱地帯をはじめ想定火口域(馬の背カルデラ)内に特段の変化は確認されていません。
これらのことから、蔵王山では噴火の発生する可能性が低くなったものと考えられます。
2013年以降、火山性地震の増加や火山性微動の発生が観測されており、2014年10月以降はわずかな膨張を示す地殻変動が観測されるなど、長期的に見ると火山活動はやや高まった状態にありますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
なお、(平常)のキーワードについては、平成27年5月18日から(活火山であることに留意)に変更しました。システム改修により情報文に反映されるまでの間は、読み替えで対応いただきますようお願いいたします。