×

硫黄山「噴火予報」に引き下げ検討~気象庁

2015年4月29日 17:42
硫黄山「噴火予報」に引き下げ検討~気象庁

 気象庁が鹿児島と宮崎にまたがる霧島山の硫黄山に発表している「火口周辺警報」を、来月1日にも「噴火予報」に引き下げることを検討していることがわかった。

 去年8月、霧島山の硫黄山周辺で火山性微動が観測されたことを受け、気象庁は小規模な噴火の恐れがあるとして「火口周辺警報」を発表し、半径1キロが立ち入り禁止となっている。その後、火山性微動は観測されておらず、火山性地震も減少している。

 関係者によると、こうしたことから気象庁は、火口周辺警報を「噴火予報」に引き下げることを検討してきた。ただし、活動が活発化した時、すぐに規制を引き上げられるよう火山性微動の有無や火山性地震の発生回数など新たな基準を設けたという。

 鹿児島県霧島市や宮崎県えびの市といった周辺の自治体などが参加する霧島火山防災連絡会が来月1日の午前に開かれ、気象庁が活動状況を説明し、「噴火予報」へ引き下げられるものとみられる。これに合わせ、通行禁止となっている鹿児島と宮崎を結ぶ県道も、1日の午後にも通行可能になる予定。