東京医科歯科大と東京工業大 2024年度中をめどに統合で合意 大学名も変更へ
東京医科歯科大学と東京工業大学は2024年度中をめどに統合することで合意し、大学名も変更すると発表しました。
東京医科歯科大学と東京工業大学は、国際的に卓越した教育研究拠点を目指すとし、2024年度中をめどに統合して1つの大学にし、新しい大学名を今後考えると発表しました。
地球環境問題、少子高齢化など新たな課題を解決するため、それぞれの実績と知識を結集させ、理工学、医科歯科学、情報学、人文社会科学など組み合わせた新たな学びも目指すということです。
東工大の益一哉学長は「日本の製造業を中心とする停滞の一因は、東工大にあるのではないかと考えている」と述べ、危機感から統合を考えたことを明らかにし、「リスクをとって新しいことにチャレンジする。一緒に新産業をおこしたい」と話しました。
また、東京医科歯科大の田中雄二郎学長も「勝ち組同士の統合などといわれるが、世界的にみれば全然勝ち組ではない。ただ一緒になるだけではとても(世界水準になるのは)無理でただ一緒になるだけではなく、色々な仕組みを考えたい」と述べました。
当面は、2大学の学部や定員は変更せず、キャンパスもそのまま残しますが、2028年3月までに学部改編なども含めて議論し、既存のキャンパスに加え、共同で研究や教育を行うキャンパスの新設も考えたいとしています。