浅間山の噴火警戒レベル2に引き上げ
群馬と長野の県境にある浅間山の火山活動が活発化していることから、気象庁は11日、「火口周辺警報」を発表し、5段階の噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。
気象庁の観測によると、浅間山では、火口直下を震源とする火山性地震が4月下旬から増加し、先月は1か月の地震回数が986回を数えた。さらに11日、気象庁が現地で行った観測でも、火山ガスの二酸化硫黄の量が急増していたという。こうしたことから、浅間山では、火口の周辺に影響を及ぼす小規模な噴火がおきる可能性があるとして、気象庁は「火口周辺警報」を発表し、5段階の噴火警戒レベルを1から2に引き上げた。火口から2キロの範囲では、大きな噴石が飛散する恐れがあり、気象庁は自治体の指示に従って、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけている。
浅間山ではこれまで、火口の半径500メートルの外側では、山の西側の長野県小諸市から登山が可能だったが、「噴火警戒レベル2」への引き上げを受けて、登山道の一部が閉鎖されることになる。