山形県を訪問した天皇皇后両陛下は、初めてのさくらんぼ狩りなどを楽しまれた。

　両陛下は１８日午前、東根市のさくらんぼ生産農家を訪問された。この地が原産の高級品種「佐藤錦」を「さくらんぼを摘むのは初めてですね」と楽しそうに話しながら手でもぎ、その後、実際に食べても、「甘くておいしい」と喜ばれていたという。

　午後には河北町で、江戸時代、紅花の取引で財を成した商人の屋敷跡にある「紅花資料館」を訪問された。天皇陛下は紅花の黄色い花を見て「いつごろ日本に入ってきたんですか」と質問されていた。さらに紅花の染料で布を染める「紅染め」の実演では、皇后さまはかつて紅花を育てて染料を採ったもののうまく発色しなかった経験を話し、「ずいぶん色よく染まりましたね。きれいですね」と目を細められていた。