「SMILE-UP.」幹部を単独取材、被害補償の現状は?【ジュリー氏謝罪から1年<1>】
謝罪から1年、3つのポイントについて、ジャニー喜多川元社長からの性被害を告白した元ジャニーズJr.の橋田康さん、日本テレビ報道局の下川美奈・社会部長とお伝えします。
<1>被害者への補償の現状は?
<2>会社の約束は果たされた?
<3>男性の性被害 社会は変わった?
以下では「<1>被害者への補償の現状は?」についてお伝えします。
(<2>、<3>については別記事で配信)
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「SMILE-UP.」のコンプライアンス部門の責任者・山田将之CCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)が、今回初めて日本テレビのインタビューに応じ、被害者への補償について、数か月以内に一通りの支払いを終えるとの見通しを示しました。
去年10月の会見で、山田将之氏のCCO(チーフ・コンプライアンス・オフィサー)への就任が発表されました。
補償はどこまで進んでいるのか、山田CCOに話を聞きました。
SMILE-UP. コンプライアンス責任者 山田将之CCO(今月9日)
「当社としては近いうちに申告いただいている方への姿勢は全員に対して示せればと思っていますが、何年もかかるわけでもなくて、数か月以内にはいったん一通りお支払いすべき方については、お支払いしてというところまで進めたいと思っています」
補償の見通しについて、初めてあきらかにしました。
その補償をめぐり、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の元代表、平本淳也さんは、被害を訴える人から日々、多くの相談を受けています。
中でも目立つのが在籍確認をめぐる相談です。
平本さんに届いた相談メール
「実際私がジャニーズ事務所に所属したのかはわかりません。性加害を受け連絡を絶ちました」
ジャニーズ性加害問題 当事者の会 元代表 平本淳也さん
「自分自身がそもそも(事務所に)所属していたのか、在籍があったのか、なかったのか、という認識をもてない人もたくさんいた」