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【気象解説】23日夜の雷雨発生は? 猛烈な暑さはいつまで?

2024年7月23日 19:57
【気象解説】23日夜の雷雨発生は? 猛烈な暑さはいつまで?

23日も各地で猛烈な暑さになりました。今後の雷雨や猛烈な暑さについて、気象予報士の木原実さんに聞きました。

■関東は局地的に非常に激しい雨のおそれ

23日も天気の急変が気になります。東京スカイツリーから空の様子をみる限りでは、都内には今のところ、目立った積乱雲はないようですが、油断はできません。

23日夕方の雷雲の発生確率をみると、関東北部を中心に70%以上の紫色の表示。東京でも多摩地方を中心に確率が高くなっています。

今後の雨の予想をみてみると、関東北部では次々に積乱雲が発生・発達し、局地的には非常に激しい雨の降る所がありそうです。気象庁は、関東では23日夜遅くにかけて、雷を伴って非常に激しい雨が降り、警報級の大雨になるおそれもあるという情報を出して、土砂災害や道路の冠水、川の増水などに注意を呼びかけています。

■天気急変の原因は?

──晴れても午後は天気が急変する日が続いているが、なぜ?

原因をまとめてみました。

真夏の強い日差しが照りつけると、地表付近の湿った空気が熱せられて上昇気流が発生します。これだけでも夕立の原因となり得るのですが、現在、関東付近には太平洋高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気が流れ込んでいて、より積乱雲が発達しやすい環境になっています。そのため、気温が上がる午後は連日のように雨雲が発生し、短い時間で急激に発達し、各地に土砂降りの雨を降らせているんです。

■週明けにかけて厳しい暑さが続く見込み

──そして、この先の猛烈な暑さも心配ですが?

この先の週間予報をみると、東京や福岡は24日も35℃以上の猛暑日予想。その後も週明けにかけて厳しい暑さが続く見込みです。長丁場の暑さで体力的にも消耗していますので、体調管理には普段以上に気をつけ、こまめな休憩や適切な冷房の使用・水分や塩分の補給など、万全の熱中症対策をしてお過ごしください。