台湾大地震 岩が車に直撃「九死に一生」運転手は… 現地在住の日本人「“東日本大震災”を思い出した」
台湾で大地震が発生し、大きな岩が直撃した車に乗っていた男性が4日夜、zeroの取材に応じ、「九死に一生を得た」と語りました。4日、zeroは、最も揺れの大きかった台湾・花蓮県を訪れ、現地に暮らす日本人や避難所に身を寄せる人たちを取材しました。
4日、zeroは、最も揺れの大きかった台湾・花蓮県を取材しました。
日本テレビ 佐藤梨那キャスター
「ブロック塀が、大きくごっそりと倒れてしまっています」
「散乱したタイルの片付け作業が、いまも続けられています。2枚、大きなタイルがはがれてしまったんですね」
3日、台湾を襲ったのは、気象庁の観測でマグニチュード7.7という大地震。日本時間午後9時の台湾当局の発表によると、これまでに10人が死亡し1099人がケガをしています。
地震発生の瞬間をとらえた、映像には次のような様子が収められていました。
画面が激しく揺れると…前を走っていた車が、突然バックしてきます。次の瞬間、大きな岩が車に直撃。山肌から次々と岩が落下し、車を襲いました。
このとき、岩が直撃した車を運転していた人は無事で、4日夜zeroの取材に応じました。
落石が直撃した運転手
「九死に一生を得ました。前に小さい石が落ちてくるのが見えて、もしかしたら他にも石が落ちてくるかもと思って…バックしたら、石に直撃されました」
「道中、すべてが怖かった。道全部が石に封じられたところもあって、崩れた石の上をよじ登って渡りました。母親は、『命があって何よりだ』って」
台湾当局の発表で、最大震度6強の揺れを観測した花蓮県の路上には…
「レンガが落ちて、車が潰れている…」
道路までせり出したがれきの先には、崩壊した建物があり…重機を使って、崩れた民家の撤去作業が進められていました。
住民
「最初に揺れた時、後ろから『建物が崩れ落ちた』という声が聞こえました」
住民
「私たちはここに70年くらい住んでいますが、これまでの地震はこんなに大きくなかったです」