台湾大地震、山間部などに600人以上取り残される
3日、台湾沖で発生した大地震では、これまでに9人が死亡しています。600人以上が山間部などに取り残されていて、懸命の救助活動が続いています。
日本時間の3日午前9時ごろ、台湾東部沖を震源とする大きな地震が発生しました。台湾当局によりますと、この地震でこれまでに9人が死亡、1000人以上がケガをしています。
震源に近い、東部・花蓮県の中心部にあるビルは、低層階が押しつぶされ、大きく傾いています。この建物からは20人以上が救出されましたが、台湾メディアによりますと、地震直後に逃げたものの、猫を助けようとビルに戻った女性が死亡しました。
また別のビルで、4日午前まで閉じ込められていたという男性が取材に応じました。
閉じ込められた男性「きょう脱出したばかりだ。ドアが開かなかったんだ。ケガはない。頭がふらふら、足もふにゃふにゃだ。地震が大きすぎて物が全部倒れた。冷蔵庫も勝手に滑り出して1メートルぐらい移動したよ」
一方、4日朝に撮影された映像では、山間部のトンネルに取り残された人々がカメラに向かって手を振る様子が確認できます。
台湾全域では646人が取り残されているほか、42人と連絡が取れていないということで、消防などによる懸命な救助活動と安否の確認が行われています。