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箱根で火山性地震572回 一連活動で最多

2015年6月30日 18:18
箱根で火山性地震572回 一連活動で最多

 気象庁は、神奈川県の箱根山でごく小規模な噴火が発生したとみられると発表した。気象庁は噴火警戒レベルを2から3に引き上げ、箱根町は一部の住民らに避難指示を出した。

 気象庁は30日、大涌谷でごく小規模な噴火が発生したとみられると発表した。29日に見つかった新たな噴気孔の周囲で火山灰などの噴出物が積もっており、ごく小規模な噴火が起きたと判断したもの。このため今後、居住地域近くに影響を及ぼす噴火が発生する可能性が高いとして、午後0時30分に噴火警戒レベルを2から3に引き上げた。箱根山で噴火警戒レベルが3に引き上げられたのは初めてのこと。

 火山性地震も28日は4回、29日は183回だったが、30日は箱根町で午前中に震度3の揺れを2度観測するなど、午後3時までに一連の活動で最多となる572回を観測し、活発な状態が続いている。30日朝に大涌谷に入った東海大学の大場武教授によると、新しい噴気口からの蒸気が激しく泥状のものも吐き出されていて、体が泥まみれになったという。また、二酸化硫黄の臭いは先月より強く感じ、濃度が上がっているとみられるという。

 一方、箱根町役場は規制範囲内に住む最大で70人の住民らに避難指示を出し、町立の施設を避難所として開設した。