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年金積立金 運用益15兆2900億円

2015年7月11日 3:22

 お年寄りに公的な年金を支給するための積立金を管理している独立行政法人は、昨年度の運用結果が約15兆2900億円と2001年以来、最大の黒字だったと発表した。

 国から公的年金の積立金の管理と運用を委託されている独立行政法人・GPIFによると、昨年度、年金積立金の収支は12.27%のプラスで15兆2922億円の黒字だった。収益率、額ともに自主的な運用を始めた2001年以来最高で、年金積立金の総額は137兆4769億円となり2001年以来最高となった。

 GPIFは、去年10月末、国債中心の運用から株の割合を倍増させ、野党や一部の専門家は、安倍政権が株価維持のために国民から預かった巨額の年金資金を投入していると批判していた。

 GPIFは株式での運用を増やしたことで増益につながったとし、「国債と株式への分散投資で適切に運用する」と説明した。