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なぜ私を追い出すようなことを~大塚前会長

2015年7月13日 21:35
なぜ私を追い出すようなことを~大塚前会長

 大塚家具の株式をめぐり父と娘が争う裁判で、大塚勝久前会長と娘の久美子社長がそれぞれ証言台に立った。お互いの主張は真っ向から対立したままだった。

 この裁判は、大塚家具の大塚勝久前会長が、久美子社長が取締役をつとめる資産管理会社「ききょう企画」を訴えているもの。勝久氏は、大塚家具の株式約130万株をききょう企画に譲渡したが、久美子氏が株を自らの名義にしたため、株の実質的対価として15億円の支払いを求めている。

 13日の裁判で久美子氏は、「株の移転は大塚家具の事業承継や相続対策が目的で、支払期限は家族会議で延長された。家族みなで親が作った会社を守ろうとやったことを、親の側が無にするような裁判をして、非常に残念で情けない」と証言した。

 一方、勝久氏は、「株の譲渡は相続対策ではなく、配当を5人の子どもの生活援助にあてる目的だった」「社長職は久美子氏が再三、『私にやらせろ』と言うので譲った」と語った。

 裁判では、勝久氏が久美子氏の弁護士に対して、「へりくつは大嫌いなんだ!なぜ私を追い出すようなことをしたんですか!」と声を荒らげる場面もあった。