２８日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は中国やヨーロッパで株価が下落した影響などから前の日よりも３０ドルあまり値を下げて取引を終えた。

　２８日のニューヨーク株式市場のダウ平均株価の終値は前日比３６ドル８７セント安い１万８１２６ドル１２セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は８．６１ポイント下がって５０９７．９８だった。

　この日は中国株が証券会社の取引ルールの強化により下落したことや、ヨーロッパ株もギリシャの債務不履行に対する懸念などから値を下げた影響を受けた。また、新規失業保険の申請件数が市場予想よりも悪かったことも売りを誘った。一方で為替市場では約１２年半ぶりに一時、１ドル＝１２４円台前半までドル高が進んだが、市場関係者は「これ以上のドル高への警戒感は今のところ広がっていない」として株式市場への影響は限定的だとしている。