“上海株”の今後は…? いまだ懸念材料も
株価が暴落し日本にも大きな影響をあたえた上海の株式市場だが、今週は落ち着いた値動きとなった。しかし依然として懸念材料は残っている。
一時、3週間余りで30%以上も暴落した上海の株式市場。その後、国を挙げての株価対策が行われたことから、今週は一週間で2%強の値上がりとなった。
個人投資家の王則鳴さんは、約240万円を元手に国有企業関連の銘柄を保有している。一連の暴落で、一時、全銘柄が購入時よりもマイナスとなったが、それでも今後を楽観している。
王さん「中国の株は政策に従って変動する。今は政策で市場を救おうとしているので、毎日、大幅上昇になりますよ」
一方、専門家は、市場にはまだ多くの懸念材料が残ると指摘する。中国全体で20%以上の銘柄が売買を停止している上、大株主は半年間売却できないなど、他の国では考えられない政策も打ち出されている。市場が正常な状況に戻るには、まだ時間がかかると見られている。