芥川賞に又吉直樹さんの「火花」など2作品
第153回芥川賞・直木賞の選考会が行われ、芥川賞は2作品が受賞した。
16日午後7時30ごろに発表された芥川賞で、純文学短編作品に贈られる芥川賞を受賞したのは又吉直樹さん(35)の「火花」。受賞作は売れないお笑い芸人が尊敬する先輩芸人との交流を通して、「お笑いとは何か」「人間とは何か」に向き合う姿を描いた物語。初のノミネートでの受賞となった。もう一作品、芥川賞を受賞したのは、羽田圭介さん(29)の「スクラップ・アンド・ビルド」。受賞作は仕事を辞め、無職となった20代後半の主人公が同居する祖父の介護を通して再生していく姿を描いた作品。4度目のノミネートで受賞となった。
また大衆文学作品に贈られる直木賞を受賞したのは、東山彰良さん(46)の「流」。台湾で生まれ、5歳まで台北で生活していた東山さん。受賞作は、台湾を舞台に祖父を殺された少年とその一家の流浪と決断を描いた物語。