強い台風１２号は、鹿児島県の奄美地方を暴風域に巻き込みながら北上している。奄美市から鹿児島読売テレビ・山崎淳士記者が伝える。

　奄美市は２５日午後５時現在、風速２５メートル以上の暴風域に入っている。午後に入り雨、風ともに強さを増し、この時間は横殴りの雨、そして体を持っていかれそうな強い風が吹いている。

　奄美市笠利町では２５日午後３時３８分、風速２８．８メートルの最大瞬間風速を観測した。与論町と十島村には避難勧告が出されており、観光客１３３人と、３２世帯６４人が避難している。

　また徳之島町と喜界町には避難準備情報が出されている。奄美地方では午後４時現在、約４００戸が停電しており、復旧のめどは立っていない。交通機関にも乱れが出ており、空の便では離島便を中心に５９便が欠航。海の便も、離島を結ぶフェリーなどが欠航した。

　台風は２５日夜始めごろに、奄美地方に最も接近するとみられる。暴風や高波に警戒が必要。