福岡「宗像・沖ノ島」世界遺産の推薦候補に
文化庁の審議会は、再来年度のユネスコの世界文化遺産登録を目指す推薦候補に、福岡県の「神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群」を選んだ。
文化庁の文化審議会は28日、世界文化遺産への推薦を検討している4件について審議し、再来年度、2017年のユネスコの世界遺産委員会に推薦する候補として福岡県の宗像市と福津市にまたがる「神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群」を選んだ。
宗像市民の女性「本当に待っていたのでうれしい。名前が広がって、皆さんが宗像に注目するようになっていったら」
この遺産は、天照大神の3人の娘を神にまつる宗像大社や、玄界灘に浮かび今も女人禁制を守る沖ノ島などからなる。
推薦候補にした理由は、4世紀頃の古代に始まる祭祀(さいし)が今も続けられていること、特に沖ノ島は神聖な島として現代でも信仰の対象となっていることが、世界的に見て顕著な事例だからだとしている。
今後は、来年2月までに正式な推薦書をユネスコに提出し、2017年の世界文化遺産への登録を目指す。