桜島、噴火警戒レベル3に引き下げ
先月15日、噴火警戒レベルが4に上がり厳重な警戒が続く、鹿児島県の桜島について、気象庁は1日午後4時、噴火警戒レベルを3に引き下げ、警戒範囲を火口から約2キロに縮小した。
気象庁は1日午後4時、桜島の居住地域で避難の準備が必要な噴火警戒レベル4から、17日ぶりに入山規制を示すレベル3への引き下げを発表した。これを受けて、噴火に伴う、大きな噴石や火砕流からの警戒範囲を昭和火口、南岳山頂火口から約2キロに縮小した。
桜島では先月15日頃、山頂火口の直下にマグマが貫入したことで急激な地殻変動や有感地震が起きたため、噴火警戒レベルを初めて4に引き上げ、昭和火口に近い集落の住民が一時的に避難生活を送った。
噴火警戒レベルが4になって以降、ごく小規模な噴火は時々起きているが、火山噴火予知連絡会は、規模の大きな噴火が発生する可能性は先月15日に比べて低下しているとの見解を示している。
しかし気象庁は、今後も地下から新たなマグマの上昇があった場合には火山活動が更に活発化する恐れがあるとして、引き続き警戒を呼びかけている。